ダイヤモンドの誕生と買取までについて

様々な条件がそろわないと出来ない

ダイヤモンド買取におけるハートアンドアローの価値

ダイヤモンドの4Cのうち、カラー、カラット、クラリティはもともと石が持っている性質であり、自然が決定するものです。しかし、カットは違います。4Cのうちで唯一人の手が入って決まるもので、ダイヤモンドのあの美しい輝きは熟練のカット職人によって生み出されます。ダイヤモンド買取の際にも、カットの評価は重要な要素となります。

ダイヤモンドのカット評価は、カットの理論値が確立しているラウンドブリリアントカットのみを対象にして行われます。 ダイヤモンドの輝きを生み出すのは、主にブリリアンス(光輝)またはブライトネス、ディスパーション(光の分散)、シンティレーション(閃光)の3要素といわれています。

米国宝石学会(GIA)のグレーディングでは、プロポーション要素と目視評価要素により、エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェア、プアーの各段階に分けられます。カットグレードは上記2つの要素を総合的に評価して決められますが、併せて仕上げに関する項目であるポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)の2つの評価がつけられます。

カットの最高段階であるエクセレントのうち、トリプルエクセレントは、グレーディング・ポリッシュ・シンメトリーの3つすべてが最高評価のダイヤモンドとなります。

上記のグレーディングとは別に、最近知られるようになってきたのはハートアンドキューピッド(H&C)です。プロポーションとシンメトリーが優れているダイヤモンドをある特殊な器具を通して見ると、クラウン側(上側)から見ると正確な8つのアロー(矢)の模様が、パビリオン側(下側)から見ると同じく8つのハート模様がはっきりと見えます。このようなダイヤモンドをハートアンドキューピッドと呼び、CGLやAGTの鑑定書にはサブレポートが付きます。

H&Cのうちで最も評価が高いのは、GIAグレーディングの3要素がすべて最高評価であるトリプルエクセレントH&Cで、次にエクセレントH&Cとなります。通常H&Cはエクセレントクラスに見られますが、エクセレントに非常に近いベリーグッドクラスにも稀に見られることがあります。逆に、エクセレントでもH&Cが出ないものもあります。

H&Cはそれだけではカットの評価を決定づけるものにはなりませんが、ダイヤモンド買取においては重要視されます。ダイヤモンド買取の際の見た目の判断基準のひとつとしてわかりやすく、近年認知度も高まっており需要が増えているためです。H&Cのサブレポートがあれば、ダイヤモンド買取価格は同クラスで鑑定書がないものよりは上がります。H&Cに関しては国内の鑑定機関であるCGLやAGTは厳密で、海外鑑定機関のH&CレポートよりもCGLやAGTレポートが付属している方が、ダイヤモンド買取には有利になります。